猫の心筋症は心臓の筋肉の厚さや働きの状態によって大きく3つに分けられます。
1.肥大型心筋症
猫の心筋症で最も多く発生するタイプで、心臓の筋肉が正常よりも厚くなってしまう病気です。原因は常染色体性優性遺伝と考えられていますが詳細は不明です。肥大型心筋症は他の心筋症に比べ動脈血栓症(下記*印参照)の発生が多くなっています。
2.拡張型心筋症
逆に心臓の筋肉が薄くなってしまう病気です。以前は肥大型心筋症と同等の発生率でしたが、多くがタウリン欠乏により発生することが報告され、各ペットフードメーカーがキャットフードにタウリンを補強したため、拡張型心筋症の発生は減少しました。
3.拘束型心筋症
心臓がうまく広がることができずに働きが低下してしまう病気です。原因は感染症や自身の免疫の不具合によって生じた心筋の炎症の結果生じると考えられています。
【症 状】
全身に必要な量の血液を心臓が送れなくなってしまうために様々な症状が見られますが、無症状の場合もあります。
- 速い呼吸、呼吸困難、咳
- 一日中ぐったりしている
- 動脈血栓症による後ろ足麻痺
*動脈血栓症
腹部の動脈に血のかたまり(血栓)が詰まってしまうために後ろ足に血液が行かず、後ろ足が麻痺してしまう病気です。突然発症し後ろ足の麻痺、痛み、前足だけで移動するなどの症状を示します。症状が軽い場合には片足だけの場合もあります。
心筋症は猫の心疾患としてきわめて重要です。とくに原因不明で急激に悪化傾向を示すため、できるだけ早期に治療する必要があります。よってこのような症状が見られたら早急に動物病院を受診してください。
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